AI自動化ツール7選を比較|料金・用途・選び方【2026年9月】

AI自動化ツール7サービスを料金・用途・選び方で比較する記事のアイキャッチ AIツール活用

AI自動化ツールと呼ばれるサービスは増えましたが、実際に公式サイトを見比べると、得意な領域は同じではありません。複数のSaaSをつないで定型作業を流すツール、AIを組み込んだワークフローそのものを作るツール、パソコンの画面操作まで自動化するツールでは、料金の数え方も機能の範囲も異なります。

本記事では7つのサービスを3つのタイプに分け、料金・無料枠・課金単位・連携・画面操作への対応といった違いを公式情報で整理します。「一番おすすめのツール」を決める記事ではありません。まず「自分は何を自動化したいのか」を決めてから候補を絞るための材料としてご活用ください。

※本文中の料金・機能は2026年9月28日に各サービスの公式サイトで確認した時点の内容です。AI関連サービスは改定が頻繁なため、最新の情報は必ず各公式サイトでご確認ください。

この記事でわかること

  • AI自動化ツールは3つのタイプに分けて考えられること
  • 7サービスの料金・無料枠・課金単位・連携・画面操作への対応の違い
  • 課金単位と通貨が異なるため、金額だけを並べた比較ができない理由
  • 「SaaS連携」「AIワークフロー」「画面操作」など自動化したい内容別の候補
  • 導入を始めるときの進め方

AI自動化ツール7選の結論を先に整理

先に結論を書くと、7サービスのどれが優れているかではなく、自動化したい対象によって適するタイプが変わります。公式情報で確認できた範囲では、次の3つに整理できました。

  • 複数のSaaSをつないで定型作業を流したい → Zapier / Make / Yoom
  • AIを組み込んだワークフローやエージェントを作りたい → n8n / Dify
  • パソコンの画面操作まで自動化したい → Power Automate / UiPath

そして比較にあたって最初に押さえておきたいのが、料金を単純に横並びにできないという点です。7サービスの課金単位は、タスク・クレジット・ワークフロー実行数・ワークスペース+メッセージクレジット・ユーザー・ボットとそれぞれ異なります。さらに通貨も米ドル・ユーロ・日本円が混在しており、公式ページに為替換算後の金額は提示されていません。

そのため本記事では、金額を並べるだけでなく「何が課金対象になるのか」も合わせて確認していきます。

AI自動化ツールは3タイプに分けて考える

7サービスを一列に並べて比べると、料金の単位も機能もばらばらで判断が難しくなります。まず次の3タイプに分けると違いが整理しやすくなります。これは優劣や順位を示す分類ではありません。

SaaS・業務フロー連携型(Zapier / Make / Yoom)

GmailやスプレッドシートなどのSaaSをつなぎ、「この操作があったら次の処理を実行する」という定型の流れを組むタイプです。3サービスとも対応アプリの広さが特徴として公式に案内されており、Zapierは9,000以上のアプリ、Makeは3,000以上の事前構築アプリ、Yoomは750種類以上のサービスと表記しています。なおYoomは、プランによって実際に連携できる範囲が分かれ、フリー・パーソナルは「一部のアプリ」、ミニ以上は「すべて」と案内されています。

課金の考え方も共通しており、Zapierは「タスク」、Makeは「クレジット」、Yoomは「タスク」と、いずれも実行回数をもとに課金されます。Makeの公式ページでは「シナリオ内の1モジュールアクションが1クレジットに相当する」と定義されています。

AIワークフロー・エージェント型(n8n / Dify)

AIエージェントやLLMを組み込んだワークフローの構築そのものが製品の中心にあるタイプです。n8nは公式サイトで、マルチエージェント構成やRAG、人による承認を挟むhuman-in-the-loop、ワークフローを作り直さずにモデルを差し替えられる点を案内しています。Difyは自らを「The Platform for Production-Ready Agentic Workflows」と表現し、ビジュアルな構築ブロックとAIプロンプトで、アプリが思考し・情報を検索し・判断し・ツールを使い・人に確認を求めるまでを定義できると説明しています。

もう1つの共通点はセルフホストです。2サービスはいずれもDockerでの自己ホストを公式に明記しており、無償のCommunity Editionを提供しています(n8nはGitHubでソースコードを公開、DifyはApache-2.0派生ライセンスと表記)。

RPA・業務プロセス自動化型(Power Automate / UiPath)

RPA・画面操作を製品の中核として公式に位置づけているタイプです。Power Automateは「デスクトップ フロー (RPA)」としてPremiumにアテンド型モード、Processに非アテンド型モードを含むと記載し、プラン構成の軸に据えています。UiPathは「エージェント、ロボット、APIワークフローによるビジネスプロセスの自動化」を製品の中心として案内しています。

課金単位も他タイプと異なります。Power AutomateはPremiumがユーザー単位、Processがボット単位です。使う人数やロボットの台数が増えるとコストが伸びる構造であり、実行回数ベースのタイプAとは考え方が違います。

AI自動化ツール7サービスをSaaS・業務フロー連携型、AIワークフロー・エージェント型、RPA・業務プロセス自動化型の3タイプに分類した図
AI自動化ツール7サービスを3タイプに分類

AI自動化ツール7サービス比較表

各サービスの公式サイトで確認できた内容を一覧にしました(2026年9月28日確認時点)。

サービス タイプ 無料利用 最低有料料金 課金単位 ノーコード/ローコード AI機能 アプリ/API連携 セルフホスト RPA/画面操作 日本語情報 向いている用途
Zapier SaaS・業務フロー連携型 あり(Free $0・100タスク/月) Professional $19.99/月(年払い・750タスク階層)/ $29.99/月(月払い) タスク エディタ / コード / AIアシスタントの3方式を明記。「ノーコード」の語は公式情報で確認できず AIエージェント等の記載あり 9,000以上のアプリ 公式情報で確認できず 公式情報で確認できず 日本語パスはあるが料金は英語・USD表示 多数のSaaSをつなぐ定型連携
Make SaaS・業務フロー連携型 あり(Free $0・1,000クレジット/月) Core $12/月(月払い)/ $9/月相当(年払い)・10,000クレジット/月 クレジット(1モジュールアクション=1クレジット) 「The visual AI automation platform」と自称。プロンプト / ドラッグ&ドロップ / MCP経由の3方式を明記 Maia by Make / Make AI Agents (beta) 3,000以上の事前構築アプリ 公式情報で確認できず(ホスティングはAWS EU/北米) 公式情報で確認できず 日本語の料金ページは確認できず 分岐の多いシナリオを視覚的に組む
n8n AIワークフロー・エージェント型 あり(Community Editionが無償 / クラウドは無料トライアル) Starter 20€/月(年払い)・2,500実行/月 ワークフロー実行数(1実行内のステップ数は無制限) ローコード(JavaScript / Pythonを記述可と公式に記載) マルチエージェント・RAG・human-in-the-loop 500以上の連携+カスタムAPI接続 あり(Docker / GitHubでソース公開) 公式情報で確認できず 日本語版サイトは公式情報で確認できず AIを含む複雑なワークフローを自前運用
Dify AIワークフロー・エージェント型 あり(Sandbox無料 / Community Editionが無償) Professional $59/ワークスペース/月(税抜)・年額$590 ワークスペース単位+メッセージクレジット ビジュアル構築ブロックとAIプロンプトと公式に記載 LLMアプリ・エージェント構築が製品の中核 Marketplaceでモデル・ツールを提供(数の記載なし) あり(Docker / Apache-2.0派生ライセンス) 製品の中核機能としては公式情報で確認できず 日本語の料金ページあり(価格はUSD) LLMを使うアプリ・エージェント自体を作る
Yoom SaaS・業務フロー連携型 あり(フリー 0円・100タスク/月+初回登録時に500) パーソナル 3,000円/月(税抜・月払い)/ 2,400円/月相当(税抜・年払い)・1,000タスク/月(2026年5月以降の新料金) タスク(無料タスク数の超過分は従量課金) ノーコードと公式に明記 AI-OCR・音声文字起こし・AIオペレーションが全プラン対応 750種類以上のサービスと連携可能と明記(フリー・パーソナルは一部のアプリ、ミニ以上はすべて) 公式情報で確認できず サクセスプランでブラウザ操作機能の対応表記あり(下位プランは確認できず) サイト・料金・ヘルプが日本語 日本語のまま業務フローを自動化
Microsoft Power Automate RPA・業務プロセス自動化型 恒久的な無料プランは公式情報で確認できず(30日間の無料試用版あり) Premium 2,248円 ユーザー/月相当(年払い・税抜) ユーザー単位(Process系はボット単位) ローコードと公式に明記 「AI 搭載」と公式に明記(AI Builder個別の可否は確認できず) 1,000以上のAPIコネクタ / 1,400以上の事前構築済み認定コネクタと明記 公式情報で確認できず あり(アテンド型=Premium / 非アテンド型=Process) 日本語ページ・日本円価格あり Microsoft環境で画面操作まで自動化
UiPath RPA・業務プロセス自動化型 恒久的な無料プランは公式情報で確認できず(無料トライアルの案内あり) Automation Cloud ベーシック 月額$25から 公式情報で確認できず ドラッグ&ドロップとコード記述(Python / C#)の双方を明記 エージェント/ロボット/人のオーケストレーション。Autopilotが自然言語からワークフローを生成と明記 APIワークフローの記載あり(数は確認できず) 公式情報で確認できず あり(ロボットによる業務プロセス自動化) 日本語ページあり(価格はUSD) ロボットによる業務プロセス自動化の本格導入

表を見るときの注意点

  • 表内の「タイプ」と「向いている用途」は、各サービスの公式サイトで確認できた機能・料金・提供内容をもとにAI BUILD NOTE編集部が整理した目安です。各サービス提供会社が公式に推奨している用途ではありません。
  • 課金単位はサービスごとに異なります(タスク・クレジット・ワークフロー実行数・ワークスペース+メッセージクレジット・ユーザー・ボット)。単位が違うため、金額だけを並べた単純比較はできません。
  • 通貨も米ドル・ユーロ・日本円が混在しています。公式ページに為替換算後の金額の提示はないため、本記事でも換算した金額は記載していません。
  • 金額には月払いと年払いのどちらの表示かを併記しています。同じプランでも支払い方法によって月額が変わるためです。
  • 税込・税抜は、公式に明記があるサービスのみ記載しています(Dify・Power Automate・Yoomは税抜と明記)。明記のないサービスには税の表記を付けていません。
  • 【本記事共通のルール】「公式情報で確認できず」は、今回の調査で公式サイト上に記載を確認できなかったという意味です。「その機能がない」「対応していない」という意味ではありません。記載が別ページにある場合や、今回の取得範囲に含まれなかった場合があります。この断り書きは本記事全体に適用されるため、以降の各セクションでは繰り返しません。
  • 3つのタイプはランキングではありません。適する領域が異なることを示す分類です。

Zapier

Zapierは、多数のSaaSをつないで定型処理を実行するサービスです。公式サイトでは9,000以上のアプリと連携できると表記されています。これは、今回の調査で公式に具体的な数を確認できたサービス(Zapier・Make・n8n・Yoom)の中では最も大きい数字です。ただし全7サービスが同じ基準でアプリ数を公表しているわけではなく、DifyとUiPathは数の記載を確認できなかったため、7サービス全体での順位づけはできません。

構築方法については、公式のワークフロー説明ページで専用エディタで組む方法・コードを書く方法・AIアシスタントに依頼する方法の3つが案内されています。一方で「ノーコード」「ビジュアル」に当たる語は、公式トップ・ワークフロー説明・プラットフォームの3ページを確認した範囲では見つけられませんでした。AI関連では「AI-powered automation」や、アプリをまたいで動作する「AI agents」が案内されています。

料金は無料プランと3段階の有料プランがあります。

プラン 料金 タスク上限
Free $0 100タスク/月
Professional $19.99/月(年払い・750タスク階層)〜 / $29.99/月(月払い)〜 750タスク/月〜
Team $69.00/月(年払い・2,000タスク階層)〜 / $103.50/月(月払い)〜 2,000タスク/月〜
Enterprise 公開されておらず、Zapier Salesへの問い合わせが必要 カスタム

公式ページには基準通貨がUSDである旨と、年払いの場合は33%引きになる旨が明記されています。課金単位は「タスク」で、必要なタスク数の階層を上げると料金が上がる構造です。

利用前に確認したい点

  • 公式トップページで「ノーコード」という語そのものは確認できませんでした。操作方式の詳細は公式サイトで確認することをおすすめします。
  • パソコンの画面操作の自動化(RPA)と、Zapier自体のセルフホストについては、公式トップページ・料金ページのいずれにも記載を確認できませんでした。
  • 日本語のパス(/ja/)は用意されていますが、料金ページを確認した際は英語・USD表示が返りました。日本円建ての料金は確認できていません。

Make

Makeは、処理の流れを視覚的に組み立てるタイプのサービスです。公式トップページでは自社を「The visual AI automation platform」と表記し、「visual-first」「visual orchestration」といった語を繰り返し用いています。公式サイトでは3,000以上の事前構築アプリとの連携が案内されており、構築方式については「Build by prompt, drag-and-drop or via MCP.」(プロンプト / ドラッグ&ドロップ / MCP経由)と、3つの方法が示されています。なお「ノーコード」に当たる語は、今回取得した公式トップページでは確認できませんでした。AI機能としては会話形式で自動化やAIエージェントを作る「Maia by Make」と、「Make AI Agents (beta)」が案内されています。

プラン 料金 クレジット
Free $0/月 1,000クレジット/月(期間制限なし)
Core $12/月(月払い)/ $9/月相当(年払い) 10,000クレジット/月

Makeの料金で注意したいのは、同じCoreプランでも支払い方法によって月額表示が変わる点です。年払いの場合はMakeの公式記事に「The Core plan starts at $9/month (billed annually) for 10,000 operations」と明記されており、月払いの場合は$12/月となります。比較サイトなどで「Coreは$9から」とだけ書かれている場合、それは年払い時の月額相当である可能性があります。

課金単位は「クレジット」で、公式ページにはシナリオ内の1モジュールアクションが1クレジットに相当すると定義されています。公式ページはその例として、Googleスプレッドシートへの行の追加やGmailのアカウントデータの取得を挙げています。1つ1つの動作が積み上がる考え方です。年払いについては「Save 15% or more」と表記されています。

利用前に確認したい点

  • 料金ページに税込・税抜の記載を確認できなかったため、本記事ではMakeの金額に税の表記を付けていません。
  • セルフホストと画面操作の自動化(RPA)については、公式トップページ・料金ページに記載を確認できませんでした。料金ページのホスティング欄は「AWS (EU/North America)」と表記されています。
  • 日本語の料金ページは確認できませんでした(/jp/pricing はページが存在しませんでした)。

n8n

n8nは、AIエージェントを含むワークフローを自分で組んで動かすタイプのサービスです。公式サイトでは自らを「low-code」と位置づけ、「Code when you need it, UI when you don’t」として、ワークフロー内の任意の位置にJavaScriptまたはPythonを記述できると案内しています。連携は500以上のpre-built nodesに加え、それ以外はカスタムAPI接続で対応する構成です。

プラン 料金 ワークフロー実行数
Community Edition 無償(セルフホスト) 公式料金ページに上限の記載なし
Starter 20€/月(年払い) 2,500実行/月(ステップ数は無制限)
Pro 50€/月(年払い) 10,000実行/月(ステップ数は無制限)
Business 667€/月(年払い) 40,000実行/月(セルフホスト向け)
Enterprise Contact Sales カスタム

課金単位は「ワークフロー実行数」で、公式ページには1実行内のステップ数は無制限(unlimited steps)と明記されています。処理の工程を細かく分けても実行数のカウントは変わらない構造であり、Makeのように1動作ずつクレジットを消費する方式とは考え方が異なります。年払いは「Save 17%」と表記され、全プランで「unlimited users & workflows and every integration」と案内されています。

セルフホストについては、DockerでのデプロイとGitHubでのソースコード公開が公式に案内されており、無償のCommunity Editionを自分のサーバーで動かす選択肢があります。AI機能としては、マルチエージェント構成、RAG、人による承認を挟むhuman-in-the-loop、プロンプトとレスポンスの内容を確認できる仕組み、ワークフローを作り直さずモデルを差し替えられる点が案内されています。

利用前に確認したい点

  • クラウド版の無料トライアルは、StarterとProが「No credit card is required」とされている一方、Businessのトライアルはクレジットカードが必要と記載されています。
  • 画面操作の自動化(RPA)については公式ページに記載を確認できませんでした。
  • 日本語版サイトの有無も、公式トップページでは確認できませんでした。

Dify

Difyは、LLMを使ったアプリやエージェントそのものを作るためのサービスです。公式サイトでは「The Platform for Production-Ready Agentic Workflows」と自らを表現し、ビジュアルな構築ブロックとAIプロンプトを使って、アプリが思考し・情報を検索し・判断し・ツールを使い・人に確認を求め・タスクを完了するまでを定義できると説明しています。

プラン 月額 年額 主な上限
Sandbox 無料 — 200メッセージクレジット / 5アプリ / 1メンバー / 50MB
Professional $59/ワークスペース/月 $590/ワークスペース/年 5,000メッセージクレジット/月 / 50アプリ / 3メンバー / 5GB
Team $159/ワークスペース/月 $1,590/ワークスペース/年 10,000メッセージクレジット/月 / 200アプリ / 50メンバー / 20GB
Community Edition 無償(セルフホスト) — 公式料金ページに上限の記載なし
Enterprise カスタム(要問い合わせ) カスタム —

料金について公式ページに「Listed prices exclude applicable taxes」(表示価格は税抜で、適用される税は請求情報に基づいて別途計算される)と明記されているのは、今回比較した7サービスのうちDify・Power Automate・Yoomの3つです。年払いについては「Save $118 with annual billing」(Professional)、「Save $318 with annual billing」(Team)と記載されています。

課金単位はワークスペース単位で、上限はメッセージクレジット・アプリ数・メンバー数・ナレッジ容量で規定されます。使う人数や実行回数ではなくワークスペース数で費用が決まるため、他の6サービスとは費用の伸び方が異なります。

セルフホストは公式に「Source-available. Self-host with Docker.」と明記されており、Community EditionはApache-2.0派生ライセンスとして提供されています。

利用前に確認したい点

  • 連携できるモデルやツールについて「Marketplace」で提供する旨の記載はありますが、具体的な数の記載は確認できませんでした。
  • 画面操作の自動化(RPA)については、業種別ソリューションの説明の中に言及がある一方、プラットフォームの中核機能としての記載は確認できませんでした。本記事ではDify自体のRPA機能として扱っていません。
  • 料金ページは日本語表示に対応しており、プラン名も「サンドボックス」「プロフェッショナル」「チーム」と日本語で表記されますが、価格表記はUSDのままです。

Yoom

Yoomは、サイト・料金ページ・ヘルプセンターがいずれも日本語で提供されている国内向けのサービスです。今回比較した7サービスの中で、日本円建ての料金が公式に提示されているのはYoomとPower Automateの2つです。

以下は公式ヘルプセンターに「2026年5月1日以降にご契約またはご契約更新されたお客様に適用されます」と記載された新料金です。公式に「税抜価格です」と明記されています。

プラン 基本料金(月払い・税抜) 年間契約(月額相当・税抜) 月の無料タスク数
フリー 0円 — 100タスク(初回登録時に+500)
パーソナル 3,000円 2,400円 1,000タスク
ミニ 20,000円 16,000円 5,000タスク
チーム 50,000円 40,000円 15,000タスク
サクセス 100,000円(半年契約) 80,000円 45,000タスク

年間契約については「年間契約の場合、表示価格より2割引となります」と記載されており、パーソナルの場合は月払い3,000円(税抜)に対して年間契約で2,400円/月相当(税抜)となります。課金単位は「タスク」で、月の無料タスク数を超えた分は従量課金です(パーソナルの追加タスク料金は年間契約で1タスクあたり2.4円、月間契約で3円と記載されています)。

機能面では、AI-OCRと音声文字起こし、そして「AIオペレーション」がフリーを含む全プランで対応と表記されています。

連携については、公式サイトのFAQに「現在、750種類以上のサービスと連携が可能です。」と記載されています。ただし利用できる範囲はプランによって分かれ、フリー・パーソナルは「一部のアプリ」、ミニ以上は「すべて」と案内されています。

設定方法については、同じくFAQに「直感的なGUI操作かつノーコードで簡単に設定することが可能です。」と記載されており、ノーコードでの設定が公式に明示されています。今回比較した7サービスのうち、日本語で「ノーコード」と明示しているのはYoomです。

利用前に確認したい点

  • フリープランには機能上限があり、公式ヘルプセンターにはFlowbotは5件まで、1Flowbotあたりのオペレーションは5つまでで、「HTTP Request (Custom connect)」は利用できないと記載されています。まず試す用途としては十分ですが、本格運用の前に上限を確認しておくとよいでしょう。
  • ブラウザ操作機能については、公式のプラン比較表でサクセスプランに対応表記があることを確認できました。それ以外のプランでの提供可否は、今回の調査では判別できていません。
  • セルフホストについては公式ページに記載を確認できませんでした。

Power Automate

Microsoft Power Automateは、クラウド上の処理(クラウド フロー)とパソコンの画面操作(デスクトップ フロー)の両方を製品の中核として公式に位置づけているサービスです。日本語の料金ページで日本円価格が提示されており、「価格には消費税は含まれていません。」と税抜であることが明記されています。

公式の製品ページでは「ローコードを活用して、ロボティック プロセス オートメーション (RPA)、AI、および分析を組み合わせ、より高い効率を実現します。」と記載され、ローコードであることが公式に明示されています。AI機能についても「AI 搭載、デジタルおよびロボティック プロセス オートメーション」と表記されています。連携は「1,000 を超える API コネクタ」、および「Dynamics 365、SAP、Salesforce などの一般的なサービスを含む、1,400 を超える事前構築済みの認定コネクタ」と案内されています。

プラン 価格(年払い・税抜) 課金単位 含まれる主な機能
無料試用版 30日間無料 — UIベースのクラウド フローと標準コネクタによる実験
Premium 2,248円 ユーザー/月相当 ユーザー単位 クラウド フロー (DPA) / アテンド型モードのデスクトップ フロー (RPA) / プロセス・タスク マイニング(50MB)/ Dataverse
Process 22,488円 ボット/月相当 ボット単位 クラウド フロー (DPA) / 非アテンド型モードのデスクトップ フロー (RPA) / Dataverse
Hosted Process 32,233円 ボット/月相当 ボット単位 クラウド フロー (DPA) / 非アテンド型デスクトップ フロー (RPA) / Microsoft ホステッド仮想マシン

Power Automateで特徴的なのは、RPAの動作モードによってプランが分かれている点です。Premiumに含まれるのは人が立ち会って実行する「アテンド型モード」、Processに含まれるのは人が立ち会わずに実行する「非アテンド型モード」と記載されています。夜間や無人での実行まで想定する場合は、含まれるプランが変わることになります。

課金単位も、Premiumはユーザー単位、Process系はボット単位です。使う人数やロボットの台数に応じて費用が決まるため、実行回数ベースのサービスとは費用の伸び方が異なります。

利用前に確認したい点

  • 恒久的な無料プランの記載は確認できませんでした。確認できたのは30日間の無料試用版のみで、その範囲は「UI ベースのクラウド フローと標準コネクタによる実験」と記載されています。
  • 大規模なプロセス マイニングは「プロセス マイニング アドオン」として749,625円 テナント/月相当(年払い)で提供され、Premiumプランのアドオンとしてのみ使用できると記載されています。
  • AI機能については製品ページで「AI 搭載」と明記されていますが、AI Builderなど個別機能がどのプランに含まれるかは、今回確認した料金ページでは確認できませんでした。

UiPath

UiPathは、ロボットによる業務プロセスの自動化を中心に据えたサービスです。公式サイト(日本語ページ)では「エージェント、ロボット、APIワークフローによるビジネスプロセスの自動化」および「エージェント、ロボット、人のオーケストレーション」が案内されています。

開発方法については、開発ツールであるUiPath Studioの公式ページに「Drag-and-drop activities with sequences, flowcharts, and state machines.」(シーケンス・フローチャート・ステートマシンを用いたドラッグ&ドロップ)と記載される一方、「Write coded agents in Python (LangGraph, LlamaIndex, OpenAI Agents) and coded automations in C#.」としてPythonやC#によるコード記述も案内されています。さらに「Autopilot generates workflows, agents, and expressions from natural language, natively in Studio.」と、自然言語からワークフロー等を生成するAIによる支援も明記されています。つまり視覚的な構築とコードによる構築の双方が公式に用意されています。

なお「low-code」という語自体は、公式プラットフォームページで「Build low-code, automation-driven business apps」としてUiPath Apps(業務アプリ構築機能)の説明に用いられていました。Studioそのものを「low-code」と呼ぶ表記は確認できていません。

プラン 価格
Automation Cloud ベーシック 月額 $25 から(無料トライアルの案内あり)
Automation Cloud スタンダード 価格はセールスへの問い合わせ
Automation Cloud エンタープライズ 価格はセールスへの問い合わせ
Test Cloud スタンダード / エンタープライズ 価格はセールスへの問い合わせ

利用前に確認したい点

開発方法については上記のとおり公式に確認できましたが、料金ページから読み取れる情報は、今回比較した7サービスの中で最も限られていました。次の項目はいずれも確認できていません。

  • 課金単位(ユーザー単位かロボット単位か等)
  • 月払い・年払いの区別と契約期間
  • 税込・税抜の別
  • 連携できるアプリ・APIの数
  • セルフホストの可否
  • 恒久的な無料プランの有無(確認できたのは無料トライアルの案内のみ)

日本語ページは用意されていますが、価格表記はUSDです。導入を検討する場合は、公式サイトまたはセールスへの問い合わせで条件を確認する必要があります。

用途別に見るとどのタイプが合う?

ここまでの公式情報を、自動化したい内容ごとに整理します。順位付けではなく、「用途 → 適するタイプと候補」という形でまとめています。

自動化したい用途からAI自動化ツールのタイプを選ぶ図
何を自動化したいかからタイプを選ぶ

Gmailやスプレッドシートなど複数のSaaSを連携したい

候補はSaaS・業務フロー連携型(Zapier / Make / Yoom)です。

対応アプリ数の公式表記はZapierが9,000以上、Makeが3,000以上、Yoomが750種類以上です。ただしYoomはプランによって実際に使える範囲が分かれ、フリー・パーソナルが「一部のアプリ」、ミニ以上が「すべて」と案内されています。数の大小だけで決められるものではありません。つないだ先のアプリ名がはっきり決まっている場合は、各公式サイトでそのアプリが対応リストに含まれるかを先に確認するのが確実です。

課金はいずれも実行回数ベースですが、数え方が違います。Zapierは「タスク」、Yoomは「タスク」(無料タスク数の超過分は従量課金)、Makeは「クレジット」で1モジュールアクションが1クレジットです。工程を細かく分けるとMakeは消費が増える構造になるため、想定する処理の細かさによって向き不向きが変わります。

日本語で運用したい場合は、サイト・料金・ヘルプが日本語で提供され、日本円建ての料金が提示されているYoomが選択肢になります。

AIを組み込んだ複雑なワークフローを作りたい

候補はAIワークフロー・エージェント型(n8n / Dify)です。2サービスは似た領域を扱いますが、課金と構築方式の考え方が異なります。

n8nは課金単位がワークフロー実行数で、1実行内のステップ数は無制限です。ローコードを掲げており、ワークフロー内の任意の位置にJavaScriptまたはPythonを書けます。処理の工程が多くても実行数のカウントが増えない構造なので、複雑な分岐や処理を1つのワークフローに詰め込む使い方と相性があります。

Difyは課金単位がワークスペース単位で、上限はメッセージクレジット・アプリ数・メンバー数・ナレッジ容量で決まります。構築はビジュアルなブロックとAIプロンプトで行う方式です。LLMを使うアプリやエージェントそのものを作る目的であれば、こちらが該当します。

2サービスに共通するのはDockerでのセルフホストが公式に明記されている点で、いずれも無償のCommunity Editionがあります。自社サーバーやクラウド環境で自前運用したい場合は、この2つが候補になります。

PCの画面操作まで自動化したい

候補はRPA・業務プロセス自動化型(Power Automate / UiPath)です。RPA・画面操作を製品の中核として公式に位置づけているのはこの2サービスです。

Power Automateは動作モードでプランが分かれます。人が立ち会うアテンド型モードはPremium(2,248円 ユーザー/月相当・年払い・税抜)、人が立ち会わない非アテンド型モードはProcess(22,488円 ボット/月相当・年払い・税抜)です。無人実行まで想定するかどうかで、選ぶプランと課金単位(ユーザー単位かボット単位か)が変わります。

UiPathはベーシックが月額$25からで、上位プランは価格が公開されていません。課金単位や契約条件は公式料金ページでは確認できなかったため、検討する場合は問い合わせが必要です。

なおYoomは上記2サービスとは位置づけが異なり、公式のプラン比較表でサクセスプランにブラウザ操作機能の対応表記がありました。ただしそれ以外のプランでの提供可否は判別できていないため、ブラウザ操作を前提に検討する場合は公式サイトでの確認が必要です。また、Zapier・Make・n8n・Difyの公式ページには画面操作の自動化に関する記載を確認できませんでした。

ブログ・SEO記事制作を効率化したい

本記事で比較した7サービスは、アプリ間の連携・ワークフローの自動実行・パソコンの画面操作を対象としたツールです。記事そのものの作成を目的としたツールは、今回の比較対象に含めていません。

記事制作の効率化を検討している場合は、別の記事で対象を分けて整理しています。AIライティングツール8サービスの比較はこちら。

AI自動化ツールを選ぶときのポイント

1. 自動化したい業務は何か

最初に決めるのはツール名ではなく対象です。SaaS間の定型連携なのか、AIの判断を含むワークフローなのか、パソコンの画面操作なのかで、適するタイプが変わります。公式情報で確認できた範囲では、RPA・画面操作を製品の中核として位置づけているのはPower AutomateとUiPath、Dockerでのセルフホストを明記しているのはn8nとDifyでした。対象が決まれば、候補は自然に3つのうち1グループに絞られます。

2. 連携したいアプリに対応しているか

対応数が公式に示されているのはZapier(9,000以上のアプリ)、Make(3,000以上の事前構築アプリ)、Yoom(750種類以上のサービス)、n8n(500以上の連携+カスタムAPI接続)、Power Automate(1,000以上のAPIコネクタ / 1,400以上の事前構築済み認定コネクタ)です。数え方の基準がサービスごとに異なるため、数字の大小をそのまま比較することはできません。Yoomはプラン単位でも範囲が分かれ、フリー・パーソナルは「一部のアプリ」、ミニ以上は「すべて」と案内されています。

一方、Dify・UiPathについては、公式に具体的な連携数を確認できませんでした(Difyは「Marketplace」でモデル・ツールを提供する旨、UiPathはAPIワークフローの記載はあります)。つなぎたいアプリが決まっている場合は、数の多さではなくそのアプリが対応しているかを各公式サイトで確認するのが確実です。

3. 課金単位が自分の使い方に合うか

本記事で最も重視したい軸です。7サービスの課金単位は次のように分かれます。

  • タスク: Zapier / Yoom
  • クレジット(1モジュールアクション=1クレジット): Make
  • ワークフロー実行数(1実行内のステップ数は無制限): n8n
  • ワークスペース単位+メッセージクレジット: Dify
  • ユーザー単位 / ボット単位: Power Automate
  • 公式情報で確認できず: UiPath

ここで押さえておきたいのは、費用の伸び方が違うということです。実行回数ベース(タスク・クレジット・実行数)のサービスは、処理の回数が増えると費用が伸びます。席やロボットの台数ベース(ユーザー単位・ボット単位)のサービスは、使う人やロボットが増えると費用が伸びます。同じ「月額」でも、増える要因が違うわけです。

そのため、月額の数字だけで比較するのではなく、自分の使い方でどの数字が増えるのかを先に見積もることをおすすめします。

4. AI機能がどこまで含まれるか

AI機能の位置づけも2通りに分かれます。

既存の連携にAIを足すタイプは、Zapier(AIエージェント等)、Make(Maia by Make / Make AI Agents (beta))、Yoom(AI-OCR・音声文字起こし・AIオペレーションが全プラン対応)です。定型連携が中心にあり、そこにAIの処理を組み込む形です。

AIワークフローそのものが製品の中核にあるタイプは、n8n(マルチエージェント・RAG・human-in-the-loop・モデル差し替え)とDify(LLMアプリ・エージェント構築)です。UiPathは「エージェント、ロボット、人のオーケストレーション」に加え、Autopilotが自然言語からワークフローを生成すると案内しています。Power Automateも製品ページで「AI 搭載、デジタルおよびロボティック プロセス オートメーション」と明記されています(ただしAI Builderなど個別機能がどのプランに含まれるかは確認できていません)。

5. 画面操作(RPA)が必要か

画面操作の自動化を製品の中核として公式に位置づけているのはPower AutomateとUiPathです。Power Automateは「デスクトップ フロー (RPA)」がアテンド型(Premium)と非アテンド型(Process)としてプラン構成の軸になっており、UiPathは「ロボット」による業務プロセスの自動化そのものが製品の中心です。

Yoomはこれらとは位置づけが異なり、公式のプラン比較表でサクセスプランにブラウザ操作機能の対応表記がありました。ブラウザ上の操作であり、RPAを製品の中核として案内しているわけではありません。

Zapier・Make・n8n・Difyの公式ページには、画面操作の自動化に関する記載を確認できませんでした。実際の可否は各社への確認が必要です。

6. 運用難易度(ノーコードかコードか)

公式サイトで「ノーコード」「ローコード」と明示しているのは3サービスです。Yoomは「直感的なGUI操作かつノーコードで簡単に設定することが可能です。」とノーコードを明示、Power Automateは「ローコードを活用して、ロボティック プロセス オートメーション (RPA)、AI、および分析を組み合わせ」とローコードを明示、n8nは「low-code」と自称しワークフロー内にJavaScriptまたはPythonを記述できると案内しています。

語としての明示はないものの、視覚的な構築方法が公式に案内されているのがMake(「Build by prompt, drag-and-drop or via MCP.」)、Dify(ビジュアルな構築ブロックとAIプロンプト)、UiPath(「Drag-and-drop activities with sequences, flowcharts, and state machines.」)です。UiPathはPythonやC#によるコード記述、Autopilotによる自然言語からの生成も併せて案内しており、進め方を選べる構成になっています。

Zapierについては、公式3ページを確認した範囲で「ノーコード」「ビジュアル」に当たる語を見つけられませんでした。構築方法としては専用エディタ・コード・AIアシスタント経由の3つが案内されています。そのため本記事ではZapierをノーコードツールとは表記していません。操作方式が判断の分かれ目になる場合は、公式サイトのデモや資料で確認することをおすすめします。

7. セキュリティ・企業利用(セルフホストできるか)

Dockerでのセルフホストを公式に明記しているのはn8nとDifyの2サービスです。n8nはGitHubでソースコードを公開し、DifyはApache-2.0派生ライセンスのCommunity Editionを提供しています。データを自社環境に置きたい要件がある場合は、この2つが候補になります。

他の5サービスについては、公式ページにセルフホストの記載を確認できませんでした(Makeのホスティングは「AWS (EU/North America)」、Power AutomateのHosted Processは「Microsoft ホステッド仮想マシン」と記載されています)。

なお、生成物やデータの取り扱い、学習利用の有無、対象地域といった利用規約上の条項は、今回の調査では7サービスのいずれについても確認していません。企業利用でセキュリティ要件がある場合は、各サービスの利用規約とセキュリティ資料を必ず個別に確認してください。本記事の内容だけでセキュリティ面の優劣を判断できるものではありません。

8. 日本語で運用できるか

日本語対応の状況は次のとおりです。

  • 日本円建ての料金が提示されている: Yoom(サイト・料金・ヘルプが日本語)、Power Automate(日本語ページ・日本円価格)
  • 日本語ページはあるが価格はUSD: Dify(料金ページが日本語表示)、UiPath(日本語ページ)
  • 日本語の料金情報を確認できなかった: Zapier(日本語パスはあるが料金は英語・USD表示)、Make(日本語の料金ページを確認できず)、n8n(日本語版サイトを公式トップで確認できず)

社内で共有しながら運用する場合や、稟議で日本円の金額が必要な場合は、この違いが実務上の判断材料になります。

AI自動化を始める手順

導入を検討する場合の進め方を整理します。課金単位がサービスごとに異なるため、最初から大きく始めるのではなく、実行回数の実績を取ってからプランを選ぶのが無理のない順序です。

  1. 業務の棚卸し — どの作業が繰り返し発生しているかを書き出します。この段階ではツールを決めません。
  2. 対象を1業務に絞る — 7サービスの課金単位はタスク・クレジット・ワークフロー実行数・ワークスペース・ユーザー・ボットと異なります。まず1つの業務に絞り、どの数字が増えるのかを把握してからプランを検討します。
  3. 無料枠または試用版で試す — 恒久的な無料プランが公式に案内されているのはZapier(Free $0・100タスク/月)、Make(Free $0・1,000クレジット/月)、Yoom(フリー 0円・100タスク/月)、Dify(Sandbox無料)、n8n(Community Editionが無償)です。Power Automateは30日間の無料試用版、UiPathは無料トライアルの案内があります(UiPathの恒久的な無料プランの有無は公式料金ページでは確認できませんでした)。
  4. 小規模にテストする — 1つのフロー、少ない工程から始めます。無料枠には機能上限がある場合があり、たとえばYoomのフリープランはFlowbotが5件まで、1Flowbotあたりのオペレーションが5つまでと公式に記載されています。
  5. 効果を測る — 実際に消費した実行回数(タスク・クレジット・ワークフロー実行数)を実測し、必要なプラン階層を判断します。想定より消費が多い場合は、工程の分け方を見直す余地があります。
  6. 対象を広げる — 業務を増やす際は、費用の伸び方をもう一度確認します。実行回数ベースのサービスは回数で、Power AutomateのProcessのようなボット単位のサービスは台数で費用が変わります。

AI自動化を初めて試す場合の具体的な進め方については、AI自動化の始め方と最初のワークフローを組む手順も参考にしてください。

AI自動化ツールに関するFAQ

AI自動化ツールは無料で使える?

恒久的な無料プランを公式に案内しているサービスと、試用版のみのサービスに分かれます。

無料プランがあるのはZapier(Free $0・100タスク/月)、Make(Free $0・1,000クレジット/月・期間制限なし)、Yoom(フリー 0円・100タスク/月+初回登録時に500)、Dify(Sandbox無料・200メッセージクレジット)、n8n(セルフホストのCommunity Editionが無償)です。n8nのクラウド版にはStarter・Proの無料トライアルがあり、クレジットカードは不要と記載されています。

一方、Power Automateは恒久的な無料プランの記載を確認できず、確認できたのは30日間の無料試用版のみでした。UiPathは無料トライアルの案内がありますが、恒久的な無料プランの有無は公式料金ページでは確認できませんでした。

RPAとの違いは?

本記事の3タイプで言えば、画面操作の自動化が製品の中核として公式に位置づけられているかどうかが区別の手がかりになります。公式情報で確認できた範囲では、3段階に分かれました。

  1. 中核機能として明記(Power Automate / UiPath) — Power Automateは「デスクトップ フロー (RPA)」をアテンド型(Premium)・非アテンド型(Process)としてプラン構成の軸に据えています。UiPathは「ロボット」による業務プロセスの自動化そのものを製品の中心に据えています。この2つがRPA・業務プロセス自動化型に分類される理由です。
  2. 特定プランでの対応表記あり(Yoom) — Yoomは公式のプラン比較表でサクセスプランにブラウザ操作機能の対応表記がありました。ただしこれはブラウザ操作であり、Power Automate・UiPathのようにRPAを製品の中核として案内しているわけではありません。下位プランでの提供可否は判別できていません。
  3. 記載を確認できず(Zapier / Make / n8n / Dify) — この4サービスはアプリのAPIを通じた連携やワークフローの実行を中心に案内されています。

どちらが優れているというものではなく、対象とする作業の範囲が違います。API連携中心の作業と、PCやブラウザの画面そのものを操作する作業では、必要になる機能が異なります。

プログラミングは不要?

サービスによって公式の説明が異なります。公式に「ノーコード」「ローコード」と明示しているのは次の3つです。

  • Yoom: 「直感的なGUI操作かつノーコードで簡単に設定することが可能です。」(ノーコード)
  • Power Automate: 「ローコードを活用して、ロボティック プロセス オートメーション (RPA)、AI、および分析を組み合わせ」(ローコード)
  • n8n: 「low-code」と自称し、ワークフロー内の任意の位置にJavaScriptまたはPythonを記述できると案内(ローコード)

一方、語としての明示はないものの、視覚的な構築方法が案内されているのがMake(「Build by prompt, drag-and-drop or via MCP.」)、Dify(ビジュアルな構築ブロックとAIプロンプト)、UiPath(「Drag-and-drop activities with sequences, flowcharts, and state machines.」)です。UiPathはPythonやC#によるコード記述も併せて案内しており、どちらの進め方も選べる構成です。

Zapierについては、公式3ページを確認した範囲で「ノーコード」「ビジュアル」に当たる語を見つけられませんでした。構築方法としては専用エディタ・コード・AIアシスタント経由の3つが案内されています。

以上から、本記事では7サービス一律に「プログラミングは不要」とは断定していません。コードを書かずに使えるかは重要な判断材料になるため、公式サイトのデモや資料で確認することをおすすめします。

個人でも使える?

料金と課金単位の面から見ると、公式情報で確認できる範囲は次のとおりです。

無料プランがあるZapier・Make・Yoom・Dify(Sandbox)、およびセルフホストのn8n Community Editionは、費用をかけずに始められる形が公式に案内されています。有料プランの入り口も、Zapier Professionalが$19.99/月(年払い・750タスク階層)から、Make Coreが$12/月(月払い)・$9/月相当(年払い)、Yoomパーソナルが3,000円/月(税抜・月払い)・2,400円/月相当(税抜・年払い)、n8n Starterが20€/月(年払い)です。

一方Power Automateは、Premiumがユーザー単位、Processがボット単位という課金構造で、Processは22,488円 ボット/月相当(年払い・税抜)です。UiPathはベーシックが月額$25からで、上位プランの価格は公開されていません。

個人向き・法人向きという断定はしていません。必要な機能と、自分の使い方でどの数字が増えるかによって判断が変わります。

生成AIのチャットだけで自動化できる?

本記事で比較した7サービスは、いずれもアプリ間の連携・ワークフローの自動実行・パソコンの画面操作を対象としたツールです。共通しているのは、人が毎回指示を出すのではなく、決めた条件で処理が自動的に実行されるという点です。課金単位についても、Zapierはタスク、Makeはクレジット、n8nはワークフロー実行数と、実行の回数を数える単位が公式に設定されています。

本記事は各サービスの公式情報のみを扱っており、7サービス以外のツールについては調査対象に含めていません。そのため、他のツールで代替できるかどうかについては本記事では判断できません。

まとめ

7サービスを公式情報で比較すると、3つのタイプには役割の違いがありました。

  • SaaS・業務フロー連携型(Zapier / Make / Yoom): 多数のアプリをつなぐ定型連携が中心。課金は実行回数ベース(タスク / クレジット)
  • AIワークフロー・エージェント型(n8n / Dify): AIを組み込んだワークフローの構築が製品の中核。2サービスともDockerでのセルフホストを公式に明記
  • RPA・業務プロセス自動化型(Power Automate / UiPath): RPA・画面操作を製品の中核として公式に位置づけ。課金はユーザー単位・ボット単位

どれか1つが常に最適ということはありません。「何を自動化したいのか」「実行回数が増えるのか、使う人やロボットが増えるのか」「日本語と日本円で運用する必要があるか」「自社環境に置く必要があるか」によって、適するタイプと候補が変わります。

また本記事で繰り返し触れたとおり、7サービスの課金単位は6通りに分かれ、通貨も米ドル・ユーロ・日本円が混在しています。月額の数字だけを並べた比較では判断を誤りやすい分野です。気になるサービスが見つかったら、料金・課金単位・利用条件は必ず公式サイトの最新情報で確認してから選んでください。

なお本記事の料金・機能は2026年9月28日に各公式サイトで確認した時点の内容です。Yoomの料金は2026年5月1日以降の契約・契約更新に適用される新料金にもとづいています。

主な確認元

本記事の料金・機能は、以下の各公式ページで2026年9月28日に確認した内容に基づきます。

タイトルとURLをコピーしました